ソラ事業
地球環境を保全する天然の花材『ソラシート』


水田で育つ植物から作るソラシートは、吸水性に優れ、乾燥にも強く、やさしく温かみのあるオフホワイト色で、アロマオイルや香水を染み込ませて楽しめる、地球にやさしい素材です。
シート状のソラシートからは、様々な形状の花や葉、実の数々を表現でき、ローズ、ピオニー、パンジーといった花から、自然界に存在しない夢の創作花まで、自由自在に作れてしまいます。組み合わせ次第でどんなフォルムも作り出せる上、プリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーとの相性も良く、彩色の可能性も無限大。デザインの幅が広がる自由度と、花そのものもご自身の手で作り出す事ができる魅惑的なマテリアルが、ソラシートです。
ソラシートは使い勝手がとても良い素材ですが、より自由にプロダクトフラワーをおつくりできるよう、多様なパーツもご用意がございます。ワイヤーが入ったソラのリーフもありますから、あなただけのフラワーアレンジメントを存分におたのしみいただけます。
人気のソラフラワーを作る素材が、ソラシート
ソラシートはイメージを自在に表現できる理想の新素材

お好みの色に着色できます。
ソラフラワー専用の染色化粧水を使うと、ソラフワラーをお好みの色に着色できます。ホワイトを加えるとパステルカラーを作り出せる上、触り心地も特別に良い『ソフトソラフラワー』になります。無色透明のソラ柔軟剤を使えば、やわらかで壊れにくいソフトソラフラワーが完成します。

幅広いデザインを表現できます。
飾る空間の雰囲気に合わせて、自由な表現を実現できるのもソラシートの特徴です。軽くて、自然の優しい風合いを持つソラシートも、お部屋の雰囲気に合わせて着色やボリューム感を出す事で、クラシカルな印象のインテリアも表現できます。
ソラシートの活用例
ソラフラワーに

カットやワイヤリング、重ねやひねりなどを施すことによって、様々なニュアンスのオリジナルフラワーを作れます。独特の柔らかさをもって再生されたソラフラワーは、植物本来の質感を残しながら、いつまでも咲き続けます。あなたも、世界で一つだけのオリジナルフラワーを作りませんか。
ディフューザーに

ソラは吸水性に優れているので、好きな形にカットして、アロマオイルなどを染み込ませれば香りのチップとして使えます。袋に入れるとオリジナルのサシェが完成。お気に入りの香りを持ち運べます。
ウェディングに

花嫁の個性や会場の雰囲気に合わせて季節を問わずにアレンジを作り出せるのが、ソラシートの魅力です。フラワー素材とソラシートを駆使してアレンジしたアイディアと技術で、記憶に残る特別なウェディングを催せます。
クラフトに

ソラシートを凸凹のある方に押し付けると繊細な表情が生まれます。器に巻いたりコラージュしたり。クラフト感覚で楽しめる素材としても向いています。
タイ生まれ、日本育ちの芸術花、ソラフラワー
ソラフラワーを自由につくりたい
アイディアとテクニックで、季節を問わずに個性あるアレンジを作り出せるのが、ソラフラワーの魅力です。
フラワーデザイナーの方はもちろん、一般の方も、頭にあるアイディアをご自身で作れるよう、お花のパーツも多数取り揃えています。
ソラフラワーの完成イメージ
D サクラ
ミニパーツ
サクラ
ロータスローズ
ウメ
ホワイトローズ
人気のソラフラワーの作り方
【参考】人気のソラフラワー ロータスローズの作り方

材料
- セノーチップ
- ソラの外皮
- 糸

手順
工程①

セノーチップを丸めて、花芯部分を作り、花びらのようにセノーチップを巻きつけていきます。
工程②

花の形になってきたら、花をまわしながら、花びらを1枚ずつ巻きつけていきます。
工程③

がくの形にカットしたソラの外皮を1枚ずつ巻きつけます。
工程④

根本を糸でまいてしばり、花びらのバランスなどを整え、糸をカットしたら完成です。
ポイント
- 花びらを厚めに作ることで、存在感たっぷりのロータスローズが生まれます。
MAFD AMINOは、多くの皆様にアレンジメントを楽しんでいただきたく、知識と技術を学べるスクールを定期開催しています。興味をお持ちの方は、スクールページをご覧くださいませ。
【開発秘話】ソラシートの開発から完成まで
今でこそソラシートはフラワーアレンジメントの花材として知られていますが、日本で広く普及させるまでにはたくさんの労力と時間がかけています。
ソラシートの原材料「セノー」との出会い

私、網野妙子がタイのチェンマイ国際園芸博覧会を観に行った時、アーティフィシャルともプリザーブドフラワーとも違う小さな造花を見かけました。初めて見る花材のため、花市場へ探しに行くと、アロマディフューザーに使われている素材ということを知りました。
知人の協力もあり、その素材がタイの水田に自生する1年草の水草で、マメ科ツノクサネム属(Aeschynomene aspera)の草本植物『セノー(Sanoo)』ということが分かりました。これが2006年のことです。
セノーを研究

セノーは直径3cm前後のスポンジ状の白い茎をもっており、人の身長をはるかに超える高さにまで成長します。
そのセノーは水害の多いタイでの稲作に必要不可欠なもの。タイのお米は日本米よりもはるかに高くまで成長するため、セノーを一緒に植えることで雨風から稲を守ることができるそうです。その話を聞いてからは、水に強い、耐久性が高いというのが想像つきますが、さらに他にも特徴がないかを調べるため、セノーを日本に持ち帰りました。
ソラシートの完成

持ち帰ったセノーは、茎のやわらかさがとても独特な事から、様々なアレンジを試しました。使い勝手の良い厚みを探ったり、表面の加工を様々試したりし、ついに完成したのが新素材『ソラシート』です。
ソラシートは柔らかく丈夫なシートへ加工することができ、着色もできますのでさまざまなフラワーアレンジメントに活用いただけます。私は、ソラシートを活用して制作した花のことを『ソラフラワー』と名付けました。
ソラシートの生産に取り掛かる

私は試行錯誤の上、このソラシートを多く生産するための仕組みを考案し、タイに戻り、職人の方々へお伝えし、『ソラシート』の普及に向けて事業を開始しました。この事業化により、タイのご婦人たちの職業づくりへの協力が認められ、2018年2月にタイ・婦人職業庁の長官より表彰もいただいております。